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カザミドリ(5月)
荷造りをはじめた夜に
雨がふる
いつもの道も
横切る列車も
ピアノのつぶで
きらきらひかる
うまく言えないこのことを
浮かれた気分を
記録しなきゃと思うのに
カザミドリのぐるぐるまわる
風が吹く
気分にまかせて
歩けば良いのに
わたげのあたまは
海をこえる
このイメージのために
キーを叩く
このフレーズを何度も
繰り返す
赤いポットは置いていくよ
まとめはもうできているから
新しい町には歩いて向かう
手紙が飛び交うこの道を
風と緑が巻き込んで