2017/10/25

言葉


宇宙から降る雨は 音がしない
窓の外の雨を 聞いている

体はもう何もしない

遠くの海の上に 残してきた細い線
その上を 優しい顔して歩いている

きっと ここからは
たどり着けないだろう人

足音は雨のように 消えていく
それでも 何かは聞こえるだろうか

言葉は細い線のよう
その上を 優しい顔して歩いている

きっと これからも
雨の光につつまれてる人

昨日や今日が 進み続けるその中を
ときどきでいいから 思い出していたい

海の上に落ちて混ざった
あの雨粒と言葉