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よく焼けたピザ
その上の
よく焼けたトマトが
舌の上を
すぺり込む
真っ赤な甘みで
ほおがふくれる
人がでてこない小説は
小説になり得るのか
現実に
そこに
人がいない
幕をそっと引く手が見つめていて
海でも舞台でも
飛び込む勇気があれば
トマト
果実に
鉄の舌
鍵盤は
熱いうちに打て
第二ピアノは
たしかに
そう言った
どこにも属さないように
うまくやれるでしょうか?
思いがけず、手をかけようとして
それもできず、
洗濯をします。
虫のように小さな波が
つみかさなって
大きな流れとなり、
気がついたら
ずっとそれを、眺めていた。
欠落した小説を書きます。
あわつぶのような
信仰心のために
ペンをとる。