2007/04/10

Lisa

 
思い返せば、幸せはずっしりとして、
土のようにあたたかい。

水が流れるように、小麦はゆれて、
風はからだを持って知らせにくる。

信じられないことが、毎朝起きている。

白い指も、白い歯も、白い足先も、
はかないほど、透き通っているのに。

毎朝起きると、奇跡が起きていて、
君が横で眠っている。

白いシーツの上で、光を浴びて、
長い髪が小麦色に輝いている。

川の上の船にいるように、
ゆっくりだけど、
はっきりと向かっているのを感じている。