skip to main |
skip to sidebar
Lisa 2
パンの少し焦げたところをかじって、
目が覚める。
見るもの全部がまぶしくて、
ずっと遠くの方へ来てしまったよう。
ミルクの味も強すぎるぐらい、
この場所が夢のよう。
ぼやけた時間の流れの中で、
君の形を焼き付けようとしているけれど、
いすに座っている時でさえ、
とても、とらえきれない。
一瞬が永遠で、永遠は短くて、
ずっとこのままがいい。
朝食が終わる頃にはまた、渡り鳥が飛び立つ。
100年も1000年も越えて、
この朝を運んでほしい。
光が旅をするように、
この時間もきっと、
どこからの贈りものなのだろう。