2007/04/15

Lisa 2

 
パンの少し焦げたところをかじって、
目が覚める。

見るもの全部がまぶしくて、
ずっと遠くの方へ来てしまったよう。

ミルクの味も強すぎるぐらい、
この場所が夢のよう。

ぼやけた時間の流れの中で、
君の形を焼き付けようとしているけれど、
いすに座っている時でさえ、
とても、とらえきれない。

一瞬が永遠で、永遠は短くて、
ずっとこのままがいい。

朝食が終わる頃にはまた、渡り鳥が飛び立つ。
100年も1000年も越えて、
この朝を運んでほしい。

光が旅をするように、
この時間もきっと、
どこからの贈りものなのだろう。