2006/12/10

夜明けまえ2

 

電話をしてくる時は、いつも酔ってしまった時で、

おもしろい話が聞きたい。ほしい。話してほしい。

そういう無防備な欲望で、見透かされていることも分かっていない。


真夜中に、ひっくり返るような笑える話はないから、

スイッチを押して、ひたすらボリュームをあげまくる。


真っ青だろ。

そんなマシュマロみたいな考えで、押し切ってきたら。


君は何も怖くないのか。

お酒があるから、そんなにふぬけになるのか。

面白い話なんてそうそうないよ、

って言う前に、君は眠りに落ちてしまう。

テーブルの上の、マシュマロもぐしゃぐしゃだわ。