2007/07/11

砂のテーブル

 
5、6年のつき合っていた時間は
すぐに戻ってきた
ただ恐ろしくも感じた
こんな風に

砂でテーブルを作り
食事をしながら目を見て笑う
でもあなたよ
それは砂なのだ

食卓のうしろでは
ピアノが速度を落とし始め
一粒一粒終わりに近づいていく

思い出すと
涙さえでてきた

さらさらとして
ふんわりともしていた

涙をぬぐった手で
砂をすくい
二度と崩れないようにと
固めた