2006/12/10

ブレックファースト

 
白い夏の記憶。
閉じ込めたその目は、
ブルーベリーのような青い目をしていた。

君は朝目覚めるといすに座り、自分の髪を少しつまむ。

おはようの言葉もなしに、世界をそこだけ切りとってしまう。

何も見ていない君の目。
夏が消えて、思い出がまた生まれていく。

何よりも、誰というわけでもない。

毎日世界が始まるこの朝に、
ただ君は、愛されていると思う。